学生十傑戦 全国大会レポート

出場者:阿部 寺下

はじめに

十傑戦は数ある大会の中で筆者が最も好きな大会である.
理由は会場が京都だから.新幹線で行ける範囲なので融通がきくし,囲碁と京都っていい組み合わせだと思うのだ(?).
博多駅で非常にごく近くの席に九州代表長大のT氏似の人が座った気がしたが,確信が持てないので寝た.
100分後岡山駅で目が覚めてそちらの方向を見ると,やっぱりT氏であった.いやわろた 普通すぐ気づくやろ.
中四国代表のY氏とも合流して前夜祭会場へ向う道中,九大期待のエースである佐藤氏の話で盛り上がった.なんとこの二人は佐藤氏と高校が同じだというのである.昔の話を聞いたが,佐藤氏は高校時代から天才だったようだ.

前夜祭で行われた一回戦のくじ引きの結果,九大勢は二人とも関東代表と当たってしまった.特にてらりゅーの相手は超強豪.さらに周囲の山に優勝候補がゴロゴロと居り,なかなか不憫であった.

1回戦

筆者は星に打たないのがアイデンティティであるほどの古碁好きであるが,この碁は秀策流に似た構えとなり,
隅と辺を仲良く分け合ってまるで御城碁のような布石となった.中盤に差し掛かるあたりの打ち方がまずく悪くしたが,
相手が余計なコウを仕掛けたことで局面が動き逆転.秒読みでヨセがかなり乱れたものの何とか残すことができた.

てらりゅーはたいへんな接戦だったようだが,わずかに足りなかったようだ.

2回戦

九州勢は筆者一人となったのでぜひ頑張りたところ.が,序盤で自らの工夫が空回りして打ちたくないところに何度も打つことになってしまった.
そのあとごちゃごちゃやってみたが負け.近年まれに見る酷い碁だった.
しかしAI的には序盤の時点では敗勢とまではなく,後に悲観したゆえ打ったような手で負けを決めていたらしい.とはいえ,一番の敗着はこの方と当たってしまったことなので仕方あるまい.

9位決定1回戦

お互い一度負けているせいかぽんぽん打ち進めていたところ,気づいたときには四隅と左辺,右辺を全てとっていた.
当然中央は相手の広大な模様である.いざ突入!
相手も妥協せず,生きるか死ぬかの勝負となった.効きを全部打ったところで手が止まる.広いし生きるはず(?)の形だが活き筋が見えない.次の1手に残りの持ち時間2,30分全て使って考えたがわからず,結局お陀仏となった.頭を抱えてただけとは言え,長考自己新記録だと思う.
LeelaZeroも生き筋を示せないので死ぬとこなのだろうか.何にしろ面白い碁だった.負けて暇になった筆者は京都国際マンガミュージアムで優雅な休日を過ごした.

一方てらりゅーは京都観光などなんのその,ボウリングにカラオケ,挙げ句には京大の部室に殴り込んで麻雀を打っていたらしい.充実してるなあ

さいごに

今回の十傑戦で特筆すべきは中四国代表のT氏が3位入賞したことだろう.
地方勢反撃ののろしとなったのか.続きを担うのはてらりゅーであろう.次回に期待である.とにかく,かなり楽しかったと思います.

Conclusion

  • 京都の老舗銭湯「桜湯」は最高なのでおすすめ
  • 大石の死活が読みきれないときのAI「囲碁は勝ちか負けかの2種類だから勝率50%!」
  • 佐藤くんは天才

追記 

3局目を並べてみせたときの近藤氏の反応.
「いや生きでしょ.これ生きなかったら碁じゃない.」
「ちょっとまって,生きるから生きです.」

~30分~

「死ということで!✋」

Written by 阿部

夏合宿に参加出来なかった人の嘆き

はじめに

 これは夏合宿に参加しなかった某部員による夏合宿レポートです.
 本人の怒りと嘆きを以下に綴ります.
 お楽しみ下さい.

夏合宿

 まず,今回の夏合宿に参加できなかったことをお詫び申し上げます.すみませんでした.様々な事件が発生したようですが,僕は今回の夏合宿に関して1つの大きな疑問を持っています.

「前回よりレンタカー代2万近く安いのになんで合宿費たらへんかったのや!?」

 疑問すぎてエセ関西弁出ちゃいましたよ.ん? ダサいからやめろ?すみませんでした.なんで足りなかったんだろうなぁ.ん? お前が合宿参加してればよかった問題だろうって?

 すみませんでしたm(_ _)m

 話は変わりますが,今回の夏合宿は年齢層が高かったように思われます.参加してない僕が言えることではないですが(そーだそーだ)下の学年の方にも参加していただけたらなぁと思いました.

 今までと同じじゃだめなのかもしれないので,何かしら工夫をしてみようと思います……暇だったら……
 最近忙しすぎるんですよねぇ.大学生って人生の夏休みじゃなかったんですかねぇ. 忙しすぎて心臓痛いんですけど……

 え? 病院?

 暇が……ということで部長兼合宿係の僕は今日も頑張っているので,至らぬところもあるとは思いますけれども,後少しの間よろしくお願いします.

Written by ぱんだ.

P.S.

 僕が彼女に貢ぎすぎて金欠になったとか言ってるそこのあなた! 僕が金欠になったのは工学部地球環境工学科建設都市工学コースのくそカリキュラムのせいです!だって2ヶ月間バイトできない状態の上インターンの通勤やらなにやらでお金かかるんですよ……

十傑九州予選レポート

 10月6 日,十傑の予選が行われた.そもそもは1ヶ月前に行われる予定だったのだが,筆者の最強位戦と被ってしまい,なんだかんだで延期になった.いぶき氏には本当に感謝である.

 出場選手を見てみると長大の田中氏を除き全員が九大であった.実質,部内リーグを博多まで行って2000円払って打つようなものである.

 大会は10時からスタートであった.普段の飲み会などでは絶対に遅刻する九大囲碁部員も,さすがに大会ではばっちり10時前には着いていた.開会式(いぶき氏の挨拶)も終わり運命のくじ引きである.前年度代表の筆者と阿部氏がシードで先にくじを引き,筆者が1回戦不戦勝をツモあがった.
次の試合まで結構時間があったので,映画でも観に行こうかと少しだけよぎったが,去年の某氏のようになっては行けないのでさすがに自重した.1回戦の阿部氏vs岡氏の対局を「囲碁の師匠」にかけながら見てみると阿部氏が中盤以降ずっと評価値90%を維持していた.前回のサンイカク!で阿部氏が述べていた「老害の意地」を見た気がした.

 2回戦では筆者は上村氏を狩り,なんと1局打っただけで代表が決まってしまった. 敗者復活のほうではサイキ氏と上村氏の対局が面白かった.棋力差は結構あったと思うのだが,やはりAIに影響されたであろうか、序盤を上手くまとめてコミがかりの勝負に勝負になっていて驚いた.結果は負けてしまったが,とても強くなっている気がした.ぜひ部内リーグを頑張って欲しいものだ.

 敗者復活戦で田中氏が我々の九大包囲網をかいくぐり代表を決めた.学本に続き連続の代表である.全国大会には,阿部氏,田中氏,筆者が出場することになった.九州勢は1没よくて2没が多いので今回こそは頑張りたいと思う.

Written by Teraruu.

夏合宿レポート2

 夏休みの末(9/20~9/23)に行われた合宿である.熊本の湯前で行われたことである.筆者において囲碁部入部後から初めての合宿である.台風のせいでもあるが自分が宿所から離れたことがほとんどなかったので毎日和室でのんびりの連続であった.

1日目

 学研のトヨタレンタカーで集合して車を3台借りた.組分けは阿部カー,ありカー,うえむカーとなり,友田さんが夜に到着する予定になった.筆者が乗ったうえむかーでは田中圭氏がゲストとしていらっしゃった(後で東さんからのおっさんずラブ鑑賞会が催された).途中に寄った人吉城はすごく緑できれいだった.宿所に着いたのは6時半ごろ.すぐ夜ご飯の準備(メニューは豚丼)をしたが,米が生煮えになっちゃって肉の旨さでもカバー出来なかった.いよいよ合宿のメインイベントである友田杯の開幕.各チームの主将は今合宿の最年少(学部2年生)である二人,パクと三浦に決まった.ドラフト制で一人一人ずつ択び抜き,最後に残っていた選手はなぜかわからないけど赤山さんだった.初戦に臨む前の伊藤さんの様子はなかなか見物だった.三浦くんが持ってきたお土産の日本酒はかなり飲みやすかった.

2日目

 友田杯は進行,二日目の朝は結構落ち着いている気がした.半分に以上はパターゴルフに行ったけど筆者は寝坊で行けなかった.一緒に宿所に残っていたアリさんがすごそうな蜂を見つけたけど逃してしまった.11時ごろから雨が少しずつ降ったけどパターゴルフを止めることはできなかった(あの時までは天気はまあまあ大丈夫だった).昼には上村さん,齋木さん,阿部さん,東さんがドライブに行った.うえむさんの母校にいって結構楽しんでいた気がする.その間宿所ではワンナイト人狼をやった.最初には5人でやっていたが,人数が増えて7人でワンナイト人狼をやった.なかなか面白い展開のゲームもあったけどよくわからない時にはいったん友田さんを指すえぐいゲームもあった.夜7時過ぎで台風が本格的に上陸し11時ごろには避難勧告が発令された.2日目のよる,ペア碁天国地獄が始まった.筆者は阿部さんとペアで,寺下&三浦チームと開幕戦に出戦した.初戦はよくわからないけど(AI先生にすごく怒られたらしい)戦いの戦いを続けて阿部&筆者チームの勝利.一方,隣では東&友田VS深江&友田の3人でペア碁を打つ対陣になって友田さん(黒)が打った後友田さん(白)が受け答える形になっていた.結果は深江&友田チームの勝利.この後は自由で楽しんでいた.友田さんがいくつかボードゲーム持ってきて(他の一人もトランプカードさえ持ってきてなかった!)数ゲーム楽しんでいた.一方,メインマッチの碁盤では名もなき碁が催された.名もなき碁のルールは「1目取られるたびに1杯飲む」である.飲みに使用した酒が日本酒でよかった気がする.2日目の終わりにはワードウルフで締めくくった(朝の5時).

3日目

 3日目は台風のせいでどこにも行けない状況だった.友田杯は終了,ペア碁トーナメントも2次戦が始まり,決勝戦の方は上村&赤山チームと阿部&パクチームがぶつかり,上村&赤山チームの勝利.夜に実施された決敗戦では友田&東チームと齋木&伊藤チームの対局で友田&東チームの敗け.これで合宿のメインイベントは終わったが,3日目にも2日目のように名もなき碁(飲み碁)が何局か打たれた.幸いにして名もなき碁では殴りあいが少なく穏やかな局になっていた.(途中に18目取れて一気に18杯飲んだ局があるけどそれは残念!)

4日目

 雨も止んで,片づけて帰ることだけ残った.片付けの時余ったものが多くて分配するのが大変だった気がする.筆者は免許所持者で前日ゆっくりと休んどったのでアリカーにスカウトされた.友田さんや現地民である上村さんは途中に解散,他は学研のレンタカー屋まで行くようになった.宿所から離れて寄ったファミリーマート【真】で魚や新鮮肉を販売していたのは印象的.筆者は途中でアリカーのドライバーになって40分程度スムーズ(これ重要!)に運転した.阿部さんがやらかしたが,アリカーは車の返却前に学校で碁盤などの荷物を部室に戻しに行ったけど,石があふれてトランクのなかでバラバラになって大変だった(その時雨降っていた).2時30分頃に車の返却も終わって皆で資さんうどんでうどん食べて解散した.

あとがき

 今度は運転が上達になります.
 次の合宿にはちゃんと準備していろんな遊びできるようにします.
 麻雀(サンマ)で一回飛びました.
 最後の日に三浦君とポーカーやったけど三浦氏フェイス本当に読みやすかった記憶が薄くて対局内容と結果はまったく覚えていなかったので可読性も内容もめっちゃくちゃであること申し訳ありません.

Written by パクちゃん.

夏合宿レポート1

はじめに

 筆者はあまり,普段の活動に出席できていない.言うならば,幽霊である.要は深江氏のスタンドと化しているのである.あるいはウキウキしているだけとも言える.これを読む一年諸氏は私の存在を認識しているのかすら定かではない.一応副部長という名ばかりの仕事をいただいてはいるのだが.以上を前提にお読みいただけると幸いである.まあ,これは筆者が主に教職という名の闇に支配されているから来られないのであるから仕方がない.

1日目

 筆者を含む囲碁部員は学研都市に集合した.だが,その時まだ筆者は知らなかったことがあった.前日あんなにグループLINEで発言していた部長の姿が見えなかったのだ.ジャン氏ですら時間厳守していたというのに,である.筆者は周りの先輩方に部長の行方を尋ねた.

「部長も合宿係の森田先生も来ない」

 著者は激怒した.必ずやあの暴虐のパンダたちを討ち滅ぼさねばならぬと決意した.などという冗談はさておき,兎にも角にも三台のレンタカーを用いて我らは球磨の地に遠征したのである.

 さて,湯前に着くまでの道中,筆者はウエムカー(上村氏運転)に,ジャン氏,パクちゃんと乗っていた.囲碁部最強運転手と名高い上村氏の運転は快適であったが,ジャン氏によって我々の安寧は崩され,おっさんずラブを布教され続けた.余裕があったため,筆者は人吉城跡に連れていってもらった.

人吉城跡の石垣

 人吉城は中世,豪族相良氏によって築かれたものである.詳しい沿革説明は各自調べていただくとして,城の縄張りは川を巧みに使い,素晴らしいものであった.この石垣は算木積や打込ハギからして江戸期初期くらいかという私見であるが,異論有れば筆者にご一報いただきたい.

 さて,ここまでどこに囲碁部要素があるのかと思い詰めた方もいるであろう.筆者もその通りだ,しかし,非情な現実として初日に筆者は碁を打たなかったのである.

 初日は合宿所に到着後,伊東シェフによる手料理がふるまわれた.そこから遅刻してきたTT氏も合流し,宴の開宴と共に,ウキウキカップのドラフトも行われた.今年もTT氏はメインとサブがあったのである.その後の記憶は多々あるが,記述しておくべきこととして,筆者とTT氏によってTT兄弟が現れたぐらいであろう.これは,一生に一度の爆笑をかっさらった記憶がある.
 そして,恐ろしいことに,一部のウキウキ組により,埋め尽くさんばかりにあったはずの伊藤氏持参の日本酒が一晩で消失するというイリュージョンも起こったのであった.
 また,なぜか来ない大熊猫部長から筆者が会計をするようにと指令が下った.筆者は激怒した(以下略).

2日目

 正午に早起きをした.何という気持ちのいい朝であっただろうか.うどんをゆでて食べ,無為に過ごすという老荘思想を実践しているとウキウキカップの順が回ってきた.そして,永遠の四歳児の前で「三十秒は概念」ということを知り,筆者は消えることとなった.
 この日は,他にペア碁大会を行うこととなった.筆者のペアは四歳児である.初戦は阿部氏,パクちゃん氏であるが,筆者による大暴落によって一敗地に塗れることとなった.いや,本当,マジでごめん.うん.後手八目は許されなかった.
 さて,この日は他に記すことがない気がする.何故ならば,筆者が動き出したのは午後だからだ.買い出しなどには着いていったのであるが,基本的に無為だったと思う.夜中に至って,ボードゲームやワードウルフをしたのは楽しかった.周りを見渡しても,麻雀牌の音は碁石の音よりも高らかに響いていたような気すらしている.

3日目

 この日はいよいよ,台風である.それと共に恐ろしい闇のゲームが始まった.伊藤氏と蟻酸氏によって口火が切られてしまった闇の囲碁は,死屍累々を生み出すことになったのだ.この記述に関しては当事者に任せたいと考える.ペア碁,筆者たちの次戦の相手はその闇の囲碁の製作者二人であった.他の先輩方に,「ここだけぎすぎすしている」と言われ,対局中に当事者も「2VS2ではなく,1VS1VS2」などという発言も飛び交うほどではあったが,何とか勝利を挙げ,決敗戦進出は免れた.さてさて,そんなこんなの裏では,もう一つ世にも奇妙な対局が行われていた.

「ペア碁なのに奇数」 

 TT氏のサブとメインがやり合うことになるとは……囲碁の神様というものも残酷である.そして,迎えた決敗戦.伊東・蟻ペアとTT・ジャンペアの対局である.外では雷鳴が轟き,風は大地を揺らし,ついでに伊都は停電する中,ついにTT・ジャンペアは念願の勝利を得た.私はそれを見て,ある種の感動を得た.また,その後,バルコニーに出て一服する伊東氏からはある種の哀愁を感じ,「引退だ」と語る先輩からはひとつの時代の画期を迎えたことを感じさせられた.

 さて,そんな三日目であるが,これではまだ終わらなかった.トムライスを食べても落ち着かない好奇心旺盛な囲碁部員は,伊東氏に餞として31のプレゼントを贈ったのだ.筆者は参加しなかった,というか「君子危うきに近寄らず」である.31をするわけでもない,TT・ジャンペアのお二方も闇の囲碁に手を出し始め,まともな人は安心の上村氏,深江氏,テンションぶっ壊れのパクちゃん氏と筆者のみになった.いや,もう一人だけいた.赤山氏だけは隣で悲鳴が上がろうが,酒が宙を舞おうが,快眠を取られていた

 この日の夜はいつまでも続いた.日本酒が消えればウィスキーになるだけで,延々と続く祭りの裏で筆者は上村氏に見てもらいつつ,パクちゃん氏と19路盤の上でノーガードの殴り合いをしていた.そして,二時を迎えても喧騒が終わらないのを見て,上村氏の先導のもと,冷凍うどんを食し,片付けを始めた.
 うどんを食べようが何をしても終わらない,喧騒.伊東氏が沈没しても場所を麻雀卓に変え終わらなかった.私はそれを観察し,ついに朝を迎えた.

4日目

 一人,朝六時,温泉のオープンと共に朝風呂を浴びた.この三日間の疲れと思い出を胸に一人きりでホークス応援歌を叫んだ.そして,温泉から合宿所に戻るさなか,空を見上げると台風一過の晴天だった.

「ああ,空が青いな」

そんなことをつぶやきながら,ふと合宿所からの路を見ると人影があった.唯一の快眠を取っていらっしゃった赤山氏であった.この瞬間,筆者は帰りに赤山氏の車に乗りたいと心から思った. 帰り道は,上村・赤山両氏による安全運転のもと,筆者はノー・プロブレムで帰ることが出来た.ただし,帰りがけに起こった合宿費不足問題などは今後,留意すべき点であろうと考えられる.まあ,そもそも部長が来れば(以下略).

まとめ

運転手ガチャは大切,というか自分も免許取ろう

  • 闇の囲碁はよくない
  • 酒はいくらあっても足りなくなる
  • 冷凍うどんは偉大
  • 「歴代で最も囲碁に触れなかった合宿」 by 某氏
  • 部長か合宿係は来るべき
  • 合宿費の御利用は計画的に

長ったらしい文章となり,申し訳ありません

Writtened by ウキウキ文藝部員.

The Excursion

※このレポは一切囲碁と関わりがございません.
 予めご了承ください.

ゆゆゆ聖地巡礼ポレート

 聖慈杯終了後,懇親会で夜ご飯を食べ,挨拶はきちんと済ませて筆者と蟻さんはカプセルホテルで一泊し,翌日朝一番で香川に向かいました.朝はしんどかったですが意外ときちんと起きられました.なるべく諦めないのは大事ですね.

 香川に向かったのは他でもない,ゆゆゆの聖地巡礼のためです.ゆゆゆとは,『結城友奈は勇者である』というアニメ作品のことで,このアニメの舞台となった様々な「聖地」を巡りに行ってきた,というわけです.

 ゆゆゆは実在する香川の観音寺市を舞台にしていて,町全体が聖地のようなもの.今回は全国のゆゆゆファン,いわゆる「勇者」が総結集するイベント「ゆゆゆオンリー」が開催されるということで,町全体が勇者を歓迎している雰囲気が感じられました.

 香川では筆者の知り合いの勇者と合流し,まずはゆゆゆの舞台となった神社や住まいのモデルとなった場所へ行きました.筆者は聖地巡礼ということそのものがほとんど初めてだったのですが,アニメと比べてみると本当にそっくり,建物の形や色,松の木の生え方まで同じでした.ここまでそっくりだと見る価値もあるというものですね.

 お昼ご飯も聖地巡礼の一環です.優奈ちゃんたちの行きつけであるうどん屋さんのモデルとなった店に行ってきました.お店についたころ,九大囲碁部の先代勇者,OBのかえる氏より,国防体操(ゆゆゆ(正確にはわすゆですが)に登場するラジオ体操のようなもの)が始まると連絡をいただいたのですが,よく寝て,よく食べることは大事なので昼食を優先しました.筆者が食べた肉ぶっかけうどんは上に乗っていたレモンがお肉と素晴らしい相性でとてもおいしかったのですが,意外にも一つだけ納得いかない点が……

 それは,うどんにコシがあるということ.うどんにコシなど邪道なのです.やはり福岡のうどんがNo.1ですね.舌で触るだけで溶けていくようなふわふわした麺.ダシの味をしっかり感じられるつゆ.そしてサクサクのごぼ天.この福岡のうどんに勝る食べ物などありません.この素晴らしさを日本,いや世界に広めていきたいと思います.

 うどんを食べた後はゆゆゆオンリーに行きました.ゆゆゆオンリーとは,勇者が集まる即売会のようなものです.やってくると,非常に多くの勇者が集まっていました.コスプレをしている者もいてゆゆゆへの愛を感じることができました.筆者も少し創作小説などを購入させていただきました.そしてかえる氏に合流.近況などたわいない話をしました.おまけに次の行き先が決まっていなかった筆者一行だったので……悩んだら相談!聖地を知り尽くしているかえる氏におすすめの聖地を教えていただきました.KAWAJANというかまぼこもご馳走になりました.かえるさんありがとうございました!

 結局舞台となった学校などを巡り,最後は瀬戸大橋記念公園と丸亀城へ.訪れた時間は丁度夕暮れ時で,凄く眺めが綺麗でした.ここら辺は香川でも人気の観光名所なので,普通に旅行に来る時でもおすすめだと思います.やはり瀬戸大橋と瀬戸内海は絵になるなあと思いました.まあ勇者としては色々なシーンを回想して感傷に浸るんですけどね(笑).

 この時点で時間は大分遅くなっていました.レンタカーで福岡まで帰らないといけないので,もう帰らないといけなかったのですが,どうしても食べたかったので骨付き鶏のお店へ.歯ごたえがあるオヤと柔らかく食べやすいヒナの食べ比べをしました.筆者はおじいちゃんなのでやわらかく食べやすいヒナがよかったです.

 その後ゆゆゆを語りながら,寝たりもしながらレンタカーで福岡まで運転.ちょっと遠かったですが,なせば大抵なんとかなるのです!深夜になりましたが,なんとかたどり着くことが出来ました.翌日の学校はかなりしんどかったです.

まとめ

  • 勇者部五箇条をがんばって文中にいれてみた.
  • 「挨拶”は”きちんと」が一番しんどかった.
  • 無理せず自分も幸せであること.

聖慈会杯 開幕戦レポート2

2019年07月05日〜2019年07月06日
石塚 友田 阿部 上村 齋木 佐藤 

-1日目 7/5(木)

 今回のリレー碁開幕戦が大阪で開催されるということもあり,筆者は比較的費用の安いフェリーで現地に向かうことにした.ほかのメンバーは新幹線で現地に向かうらしく,木曜の夜から移動を始めるバカは筆者だけだったらしい.フェリーでは,西武戦の中継を見て,ゼミの発表の進捗をうみ,来島海峡大橋を通過するのを展望デッキから眺めてから就寝した.
 寝る前に,フェリー内にあった七夕の短冊に必勝祈願をしておいた.

0日目 7/6(金)

 6時ごろ起床.思ったよりしっかり寝れた.ちょうど明石海峡大橋を通る頃だったのでたくさん写真を撮った.その後,迷った末,課金して朝食バイキングでとてもつよい朝食を海を眺めながら食べた.程なくしてフェリーは大阪に到着した.ひとりでのフェリー移動となったが,思いのほか気楽で快適なものであった.また乗りたいものである.この日はちゃんと観光した.梅田スカイビル,水の時計,hep five,通天閣,四天王寺と駆け足でめぐった.夕方,一足はやく大会会場のTTSセンターに到着した.早く到着したので,会場設営を少し手伝っていたら石塚氏が到着し,合流することができた.それから,戦犯氏と夕食を食べ,近くの神社とイオンの七夕の短冊に立命館と当たらないように祈願した.TTSセンターに戻って行われた初戦の抽選は九大のみが参加するという,これでいいのか?,という中で行われた.たくさん願掛けして引いた籤で決まった初戦の相手は京大とであった.
 その後,続々とこだまでやってきたメンバーとも合流でき,明日に備えて少し対局してから就寝した.

大会当日 7/7(土)

 5時頃に目が覚めた.寝る前に起きたら起こしてと言われていたので,全員たたき起こしてやろうかとも思ったがさすがに自重した.今回は大会会場と同じ建物の中に泊まっていたため,朝食をしっかり食べる余裕もあった.
 1回戦が始まる前に開幕式での阪大ベリーダンスサークルのダンスを見た.そもそもベリーダンスというものを知らなかったが,とてもよかった.

1回戦(vs京都大学)

 第1段階は友田氏.
 無難な立ち上がりから右上,右下の分かれから若干打ちやすくなったのかなと思った.右上のかみとりもとても気持ちいいとこだった.このかみとりを打つためにワンポイントで蟻酸氏を投入.この時点で評価値はだいぶよかったらしい.

 第2段階は石塚氏.
 いつもの戦犯氏というよりはとても慎重に打ちまわしてるように感じた.右下隅から戦いが始まり,ごちゃりはじめのとてもやばそうな場面で筆者に出番が回ってきた.なんとか潰れずに,勝負形にもっていけるように頑張った.時間もあまりなく,ごちゃごちゃした結果潰れずにそれっぽい形にはなったが,もっとよくなる図があったらしい.そこは筆者が力不足だったということしかできないが,もう少し第三段階のれーん氏に時間を残せていたらと思う.

 第3段階は阿部氏.
 残り時間5分でまだまだ難しい状況で回してしまった.黒の石を取りに行っても,地合い勝負でいっても際どいところではあったが,5分で打ち切るには厳しかったと思う.
 結果は中押し負け.相手の石を丸ごと取る手もあったらしく,非常に惜しい結果になった.
 また時間配分の大切さを改めて思い知ることとなった.

 昼食時にOBのレンメイショウ氏が監督として会場に来てくださり,昼からの2度目のベリーダンスを見て,上海中国チームと大阪天兆チームのリレー碁を観戦し,第2回戦に臨みました.

2回戦(vs静岡大連合)

 この2回戦の詳細は石塚氏にお任せしたいと思います.
 第1段階の期待の1年生の佐藤氏はとても冷静に打てていたと思う.さすが期待の1年生.
 第2段階の友田氏のとき,筆者の第一感が友田氏の着手とほとんど一致しており,感性が似ているのだろうか.SSR友田氏と感覚が近いのは名誉のことではあるが……この対局もいい場面はあったが,最後は力及ばず負けとなってしまった.
 対局後,中華料理店で懇親会が行われた.当初はビアガーデンの予定で筆者もとても楽しみにしていたが,天気の関係もあり,変更になったのは仕方がないことである.

 その後は,翌日遊びに行く佐藤氏,香川に行く友田氏,蟻酸氏の泊まる人たちと,筆者,阿部氏,石塚氏の帰福組に分かれた.帰福組は新大阪,博多での2度の終電チャレンジに成功し,無事に帰福することができた.

 今回,はじめてのリレー碁で交代や作戦タイムのタイミング,時間配分など非常に苦戦した.勝ち星をあげることはできなかったが,リレー碁は楽しかったのでまたやりたい.

まとめ

 友田氏が「うえむの中でうえむは一番競り合いが強い」という迷言を残していた.
 戦犯氏は静岡大連合チームの人たちと枕投げを楽しんでいた.
 蟻酸氏は選手権ではおなじみの緑茶を飲んでいた.
 阿部氏作のハンドサインを使う機会はあるのか?
 佐藤氏は期待の1年生.
 大阪大学ベリーダンスサークルのファンになりました.

聖慈会杯 開幕戦レポート1

はじめに

 7月6日,第1回聖慈会杯開幕戦が執り行われた.本大会は開幕戦にリレー碁,その後月に1度ネット碁を利用して総当たりで行う団体戦で構成されている.今回,リレー碁に参戦するため九州大学チームは前日から大阪へ向かった.

 リレー碁とはチームで1つの対局を戦う形式の囲碁である.わかりやすくルールをまとめると以下の通りである.

  • 対局を3つの段階に分ける.第1段階『初手〜60手』,第2段階『61手〜141手』,第3段階『142手〜終局』.それぞれの段階で異なる選手が出場する.
  • 対局者以外のチームメンバーは検討席で検討できる.1局の間に最大3回のタイムアウトを取ることができ,検討席の判断やアドバイスを対局者へ伝えることができる.
  • 段階ごとの選手交代とは別に最大3回,検討席の判断で選手を入れ替えることができる.

 単に対局するだけでなく,仲間を力を合わせるところ最大の特徴となる.なお,タイムアウトは自身の持ち時間が消費されるため,注意しないと時間に追われる結果を招く.どういった局面で誰を出すのか,選手を入れ替えた方が良いのか,皆が見慣れたスポーツのような感覚で囲碁を楽しむことが出来るのがリレー碁であると言える.

 聖慈会杯は元々,関西の大学を中心にリレー碁を普及する目的で構想されたものである.本来であれば,我々九州大学はエリア外であるが,筆者が大会の企画者であるめいえん先生に小・中学生の頃から囲碁を習っていた縁から誘われた.「流石に参加者は集まらないだろう」と思いつつも,後輩たちを誘ってみたところ乗り気な部員が多くて驚いた.開幕戦の参加者も6名と他チームの中でも多い数となったのは,大会の話を持ち込んだ身としては大変嬉しい限りである.
 いざ大会の蓋を開けてみると,関西圏の大学のみならず,一橋大学もチームを組んでいた.一部,連合を組んでいるチームもあり,チーム一覧を見た際には「あれ……それ良かったのね」と心の中でツッコミを入れた(笑).
 第1回大会には,全8チームが参加した.メインとなる関西圏からは,立命館大学,京都大学,そして大阪および神戸の大学連合.遠方からの参加は,我々九州大学と一橋大学,そして静岡の学生(?)連合である.正直な話,他のエリアの大学とは選手権でしか交友がないため,こういった場で交友をとったり,対局したりする機会が得られることは大変ありがたい.これらチーム一覧を眺め,筆者と上村氏は「せめて最下位は逃れよう」と目標を1つ定めた.

 これらのチームの中で筆者が驚いたのは“静岡学生連合”である.このチームのツッコミどころは挙げればキリがないが,何よりチームメンバーの大多数が筆者がめいえん囲碁教室へ通っていた時期が重なる面子ばかりである.正直,筆者は九州大学チームではなく静岡学生連合に巻き込まれ参加したかった.
 そういった経緯もあり,筆者だけは大会に参加するというより,同窓会に参加するような感覚で開幕戦へと向かった.日程が当初の予定より1週間ずれたことは幸いであった.元々の予定では筆者は関東の某大学で行われる研究集会で講演予定だったため,同窓会開幕戦に参加できなかった.

いざ,開幕戦

 開幕戦では大阪大学ベリーダンスサークルHalaawaatの演技が行われ,一部部員はファンになったらしい.なお,筆者はベリーダンスの定義の方が気になってしまい,演技に集中できなかった(演技中,Wikipedia等で調べていた).囲碁の大会の開会式でこのような演技の披露があるのは珍しいように感じた.

 開幕戦ではリレー碁が2回戦行われ,対戦相手は抽選で決定する.第1回戦の相手は京都大学であった.必要最低限の3名しか会場入りしていなかったが,それでも我々九州大学にとっては強敵と言える存在である.
 第1段階は友田氏を出すことにした.何故か,この日の友田氏は醸し出すオーラが普段と違った.安定した出だしからミスを避けるため,残りの数手を齋木氏に任せた.戦いが発生する気配のない穏やかな立ち回り,ひと隅を大きく確保することが出来たため,好調な出だしと言えた.
 第2段階では筆者が出ることになった.正直,穏やかな立ち上がりの碁は苦手である.とは言え,無謀な戦いを引き起こす訳にもいかず,慎重に戦いの場を探す形を強いられた.戦いを求めたいたのは相手も同じだったらしく,戦いの火は第2段階開始直後に起こることとなる.筆者はなるべく,相手が戦いを仕掛けやすくなるよう薄めに打ったことを覚えている.結果として大きな石の生死を巡る戦いが始まる.そのタイミングで対局者を上村氏に変わった.どうやら,筆者は上村氏が最も打ちやすい形を引き出したらしい.
 上村氏が戦いをうまくまとめ,第3段階では阿部氏を出した.筆者らが中盤で時間を使いすぎた上に,タイムアウトも時間いっぱいに取りすぎた関係で,終局にかけて時間に追われる形となった.時間に追われ,冷静に判断ができなくなり,十分に優勢であった対局を落としてしまった.

 1回戦と2回戦の合間に中国都市対抗リーグの対戦が行われた.
 次の一手予想などもある関係で筆者は九州大学チームの席に居たが,ちょくちょく静岡チームの方へ寄った.真面目な検討の合間に,開会式のベリーダンサーの中で誰が好みかという話が湧き上がるあたり昔ながらのめいえん教室の面々だなぁ,と感じた.

 中国都市対抗リーグが終わってすぐに,大学生リーグの第2回戦が行われた.九州大学チームの第2回戦の相手は静岡学生連合チームとの対戦であった.
 第1段階は1回戦では出番のなかった佐藤氏,現在1年生の九大囲碁部の期待の新人である.手早く打ちながらも安定した立ち回りに驚いた.相手の石を苛められそうな形を残して第1段階を終えた.第2段階では本日ノリにノリまくっている頼れる漢,友田氏.高校時代からの付き合いである阿部氏曰く,この日の友田はSSRレベルでキレッキレに冴えていた.実際,この日の彼は冴えていた.対局中は見られなかったが,対局終了後に中継を眺めてみると,AI判断で勝率70%以上も引き離していた.そして,“工夫の一手”と“奇抜な一手”でその場にいる全ての人を翻弄した.正直,不安もあったが余りにも友田氏がノリに乗っていること,そして同じく調子の良い上村氏と次の一手の感覚が非常に重なることから全てを一任してしまった.下手に友田氏に干渉してしまった場合,SSR状態からN状態にポテンシャルが落ちる可能性が十分に考えられた.我々はこの日の友田氏のポテンシャルに影響を与えたくないと考え,全てを一任してしまった.その結果,“奇抜な一手”を招いてしまった.
 第二段階を終える頃には,盤面10目近くの差がついていた.それでもチャンスがないわけとは言い切れなかった.第三段階では上村氏を出した.途中,筆者は良いヨセの案が浮かんでいたが読み切れず,交代のタイミングを逃してしまった.この判断が難しいところがリレー碁である.負けが確定したのち,阿部氏,筆者と交代してヨセを打ち切った.このとき,筆者は致命的な失態を犯してしまった.地合いが足りないことは自明であったため,最後の最後に唯一出場していない齋木氏に交代して,交代直後に投了する,というその場を沸かせることしか出来ない行動を取り損ねた.
 どのタイミングで選手を交代するべきか,タイムアウトを取るべきか,リレー碁独特の判断の難しさを痛感する一局となった.

 1回戦,2回戦共にAI判断で勝率70%越え(1回戦に関しては95%越え)の対局を落としてしまった.どちらも時間配分と中盤後半からヨセにかけての戦いをまとめるあたりでミスが目立つ形となった.チームメンバー共有の弱点箇所を認識する良い機会となった.今回は2連敗という結果に終わったが,まだ8月以降の団体戦が残っているので挽回できるよう善処したい.

 また,今回の対局は2局とも弈客围棋で配信された.配信に伴い,リレー碁の対戦には各々プロ棋士による解説が着く.この度,九州大学チームの対戦は1回戦,2回戦ともに大川初段に解説していただいた.普段,プロの方から解説および局後の検討で指導を受ける機会がないため,大変貴重な経験を得ることができた.

おわりに

 懇親会では,かつてのめいえん教室の面々は1箇所に固まり,ある意味同窓会のような雰囲気が生まれていた.今大会で一番驚いたことは懐かしのメンバーが集ったこと以上に英龍の成長である.筆者の最後の記憶では,彼が小学校に入ったかどうかという時期である.それが今では中学生,昨年は全国大会で優勝している.しかも身長の抜かされてしまった.大人たちの言う,「子供の成長は早い」という言葉を実感してしまった……
 終電の都合で筆者と一部メンバーは途中で抜ける形となったが,非常に有意義なひと時を過ごすことができた.なお,残りのメンバーは香川でのエクスカーションを予定しており,追加で一泊している.詳細はエクスカーション部門を参照してください.

Written by 紅い数学科

西日本予選レポート

〜“ヨシダ”をめぐる戦い〜

阿部,齋木,中島,吉田,寺下

 たぶん参加者が少ないとふんだ筆者は,人不足回避のため一応参加してみた.前日も団体戦についていったため,二日連続の博多となった.普段ニートの筆者にとっては,博多という遠出,さらに土日がつぶれるというハードスケジュールとなった.
 全員遅刻することなく,大会が始まった.筆者のでた有段の部には,我らが蟻しゃんを含む5人の参加者がいた.

第1試合

 相手の段位は筆者より一つ上であったため,筆者の黒先で対局がスタートした.中盤あたりからも大きなコウが起き,激しい碁(苦しい碁)となった.そのため,両者とも時間が無くなり,冷静さを失った筆者は大石をとられ投了.もし両者に時間があっても,形勢は悪かっただろう.

第2試合

 この対局の相手はなんと“ヨシダ”君なのである.すると,近くにいた老害者らが「この対局は真の“ヨシダ”,つまり“ヨシダ”の本垢とサブ垢を決める対局だじょ!」みたいな訳のわからないことを言い出した.そんな煽りを受けながらこの対局が始まった.この対局は相手の黒先.序盤からよく知らない布石のため,知らない碁になった.相手にできた厚みをうまく打ち消せるように打つことができ,勝てるかなーと思ったのだが,右上隅でグジャった所を読み間違え,見事に頓死.形勢がひっくり返り,敗戦となった.そして,筆者は栄えあるサブ垢に選ばれてしまった.と思いきや,相手の“ヨシダ”君は“𠮷田”君だったのである.なんとかサブ垢を回避できたのだが,結局「下の短いヨシダは弱く,下の長いヨシダが強い」という結論に至った.全国の吉田に申し訳なく思う.

第3試合

 昼ごはんにKFCを食べたあと,第3試合を行った.人数の関係上不戦勝となった筆者は,暇な時間を過ごして大会を終えた.その後みんなで天神へ歩いていったのだが,筆者は何もすることがなく帰るのであった.

 大会の結果として,九大からは無差別部門で出場した寺下君と有段の部で出場した蟻しゃんが代表に選ばれた.本戦は蟻しゃんが出られないらしいのだが,寺下君の活躍を期待したい.

まとめ

 初めてのKFCはまあまあおいしかった.
 大橋には膳がない.

 吉田はマイノリティー.𠮷田がマジョリティー.

Written by マイノリティの方の“ヨシダ”