2023年度 北九州囲碁祭りレポート

まず、なぜか本大会から2か月経過した全国大会終了後に以下を書き、朧げな記憶であるため正確性を欠くことをお詫びいたします。5年目にして初めての三畏閣を書くことになり、とりあえずは過去の先輩方のものにならい、道中も含めて書いていきます。

2023年10月22日、AIMビル(北九州市)にて北九州囲碁祭りが行われ、九州大学は2チーム結成し参戦しました(メンバーに九大内外の小学生各一名ずつを含む)。対局は4回戦スイス式ハンデ戦の5人での団体戦、持ち時間は40分切れ負けで実施されました。

開催地は小倉駅近くであり、新幹線で行く人が多かったですがなんとなく車を運転したかったので私自身は車を出し、日D氏N村氏及びF川(学内児童)を乗せていきました。1時間程度と移動にやや時間はかかりましたがいろいろな話が車中で聞け、興味深いものでした。なんとF君は部長であるにもかかわらず前期の部費を滞納していた、などF君のユニークさを再認識する場となりました。また、本大会に私の家庭教師の生徒が出現するらしいと聞き、ウキウキしておりました。というのも彼は最近忙しい、ということですでに2か月以上家庭教師の依頼を停止しており、そのような状況下で私に会った時の反応が大変楽しみであったためです。

会場に到着し、会場を見渡すとそこには生徒Y君がやはりいました。「まだ忙しいの?」と聞いたところまだ忙しいとのことで、家庭教師のバイトはこのままフェードアウトするであろうことを確信しました。またY君は我々Q大囲碁部員複数人と親交があり談笑していましたが、その際、「岡君に2子おいて負けたら切腹」との宣言があり大変勇ましいものだと感心いたしました。

試合に関して、切れ負けであるため時間切れ負けなどが各対局で発生する中、私の所属する側のチームはしっかり全勝し優勝いたしました。個人的にも全勝しました。また、Y君は岡君に負けた模様で、囲碁プレイヤーのフラグ回収能力の高さに改めて感心しました。また表彰式における抽選会でM尾氏はしっかりと景品を獲得し、運の強さを見せつけました。

大会は道中、会場での交流、対局共に楽しく、時間が合えばまた参加したくなるようなものでした。あまり部活の活動に参加できていないですができる限り参加していきたいです。

おやすみなさい。なう(2023/12/25 1:29)

Written by Hironori SATO

2023年度 学生十傑戦予選レポート

どうもこんにちは。九大囲碁部の修士一年の岡です。十傑の振り返りをしていこうと思います。

私にとって今大会は院生が参加できる唯一の大会で大変準備をして臨みました。麻雀と両立しつつですがこの4ヶ月は毎日囲碁に触れてきました。その甲斐もあって今回は佐々木くん、日高くんとともに九州の代表になることができました。

佐々木柊真くんとの碁を振り返ります。その前に彼との歴史?的なものを記します。
彼は僕の二個下で小学校の頃に知り合い、同じ高校で囲碁を一緒に打っていたいわゆるライバル?ですかね。高校の時は時々勝てていたのですが大学に入ってからは勝った記憶がない強敵です。
序盤中盤まではAIで見てみるとほとんど互角でした。少し打ちづらいかなと思っていました。中盤に僕が仕掛けていき結果としては互角の別れに終わったのですが、ここで私の持ち時間が残り8分、柊真はまだ25分あり、焦ったのを覚えています。彼の強さは時間を終盤までに20分程残しておくことだと感じています。なかなか大変なことですが早く正確に打てるように練習していきます。

今回は日高くん、西村くんと九大勢が柊真に倒されてしまい情けないです。次回はリベンジをしてくださいね!

Written by toshi

2023年度 西日本対抗戦レポート

今回は先日行われた西日本対抗戦のレポートです。この大会は2日間で2局ずつ、計4局行われる団体戦でした。持ち時間は40分30秒1回。九州、中四国、関西から2チームずつ、計6チームで争う大会ですが、「大会」というよりはお祭り、交流会といった意味合いが強いように思います。

当日朝

去年は福岡が会場でしたが、今年の会場は大阪でした。集合が1時だったため、前入りはせずに当日の朝に大阪に向かうことに。新幹線に乗り、広島駅で止まった際、見覚えのある顔が二つ。たまたま中四国代表の友人と同じ新幹線でした。びっくらぽん。一人で向かっていたので話し相手ができてラッキー!上振れました。そのまま会場に向かった後、会場の目の前にあった古き良き喫茶店で昼食をとり、英気を養いました。サンドイッチ美味しかった。この日は集合時間に選手全員が間に合うという奇跡が起きて、時間通り対局が開始されました。こんなことあっていいのか大学生…

一回戦

初戦の相手は関西の岡本君。序盤からずっと難しくよくわからない碁でしたが、相手が時間に追われて甘い手があり、そこからリードしてそのまま勝利。この対局で一番印象的だったのは、相手のボヤキです。というかそれはもはやボヤキではなく、普通の会話。うちの部員である某日高や、T大のK氏よりもひどく、真のボヤッキーでした…。この後も彼のボヤキだけが静かな会場に響き渡っていましたとさ。

二回戦

二回戦の相手は中四国の秋藤君。以前一度だけ打ったことがあったのですが、はるか昔のことだったので実質初対局です。この碁も終始難しかったですが、途中相手に無理気味な手があり、そこから少し打ちやすくなったかな。二局目も勝って、初日は二連勝となりました。ちなみにチームは一勝一敗。まあまずまず。

一日目夜

この日の夜は懇親会が開かれました。懇親会があることは知らされていましたが、てっきり二日目の夜だと思っていました。話したことのない人と話す機会はなかなか貴重でありがたかったです。うちの丸尾先輩もたくさんお酒を飲めてご満悦な様子でした。

二日目

この日は10時集合だったため、早起きしホテルから歩いて会場に向かいました。(もっと会場に近いホテルとるんだった。)この日もほとんど全員が会場に時間通りにたどり着き、定刻に対局が始まりました。

三回戦

三回戦の相手は関西の板垣さん。僕はネットでは何度か教えて頂いたことはありましたが、対面で打つのは初めてだったので楽しみでした。握って僕の白番。(板垣さんとの対局、全部白番な気がする…) 序盤から早速戦いが勃発。左下の変化が読み切れず、碁が終わってしまいました。クソ粘りを見せ難しい碁にしましたが、最後は石を召し取られて投了。局後AIで検討してみると、勝負所で相手の手がほとんどAIと一致しており、さすがに強すぎでした。

四回戦

最終戦は中四国の安達。僕は広島出身なので彼とはもう何度打ったかわからないくらい対局しています。(ちなみに去年の冬の選手権でも打っています。)握って僕の白番。彼との碁も最近白番ばかりな気がします。序盤で僕が間違えて碁が終わったかと思いましたが、粘り続けて乱戦に持ち込み何とか逆転勝ち。一応有終の美を飾ったのか?

おわりに

4局打ち終わり、最終的に個人では3勝1敗、団体では2勝2敗という結果となりました。副将と三将の方もかなり頑張ってくれていたようです。今大会の優勝は板垣さん率いる関西のチームでした。

二日間を通してかなり多くの人とお話をすることができ、個人的にかなり楽しく有意義な大会だったと思います。こういうわいわいした大会は少ないので、参加できたことは非常に価値がありました。関東の皆さんともこうした交流ができたらなと心から思います。最後になりますが、本大会を運営してくださった全国の幹事の皆さん、ありがとうございました。また来年もこの大会に出場できるように練習を積み重ねていきます。それでは、ご拝読ありがとうございました!!

Written by ゆっさ

2023年度 学生本因坊本選レポート

こんにちは、経済学部経済工学科二年の西村優作です。少し遅くなってしまいましたが、今回は先日(7月下旬と随分昔ですが…)行われた学生本因坊の全国大会の振り返りをしようと思います。

0回戦

全国ベスト4まではZoomを繋いでオンラインで開催される本大会。正直対面の方がやる気がでて好きなのですが、まあ仕方ありません。仕方ありません…うん… (東京行きたい) 朝から大会ということで、毎度おなじみの第0回戦。ここは苦しみながらも突破でき一安心。オンラインということが功を奏したか。

一回戦

トーナメント表は大会の前に発表されていたのですが、一回戦の相手に驚かされました。なんと小学校から高校まで地元で県代表を取り合っていた浜谷凜太郎。今は関東にいて今回関東代表で出場していたのですが、まさか一回戦で当たるとは、なんという確率!!負けるわけにはいかないなと思い気合を入れて臨んだ一回戦。途中相手に緩着があり、そこをうまく咎めることができました。そのリードを保ち、一回戦突破。

二回戦

昼ご飯を挟んで二回戦。ここから僕が当たるであろう相手は全員全国優勝レベル。なんて日だ。僕の相手は京大のM田くん。同い年で、言わずと知れた有名人。今回が初対局であり、胸を借りるつもりで挑みました。序盤は穏やかな進行。そこから少し戦いが起こりここで僕が少しポイントを挙げましたが、その後僕に勘違いがあり中盤が終わった段階で全くの互角。あとは大ヨセというところで僕に大きなミスが出てしまい、そのまま負けて二回戦敗退。勝つチャンスがあっただけに後悔の残る一局になってしまいました。

終わりに

今回の大会は個人戦では大学生になって初めての全国大会。一局一局楽しく打てたらなと思っていたのでその目標は達成できたと思います。次、全国大会に出場するときには、今回よりもいい成績を残すことができるように今後も頑張ります。ご拝読ありがとうございました!!

Written by ゆっさ

学生本因坊戦と西日本対抗戦の九州予選

 初めまして!はじめて書く記事ということで緊張しております、経済学部経済工学科2年の西村です。今回は学本と西日本対抗戦、二つの九州予選について話していこうと思います。実は学本に関しては5/14(碁石の日)に行われていたのですが、記事を書くのが非常に非常に遅くなってこの時期にあげることになってしまい誠に申し訳ないと思う次第です。まあそんなどうでもいいことは置いておいて早速本編に行きましょう!

 まず学本の予選。ちょっと気合を入れて出た大会だった。というのも、僕は去年の一年間予選を勝ち上がったことがなかった(というか出た予選がそもそも二個しかなかった)ため、そろそろ代表になっておかないとダサいなーと思っていたのだ(身内にすごい煽られそうだし)。大会には囲碁界では有名な0回戦というものがあるが、ちゃんと早起きすることで第一関門の0回戦を突破。普段は朝ごはんを食べない僕だが、しっかり朝ごはんを食べることで手厚いスタートを切れたのではないだろうか。

 会場に到着して、試合形式をトーナメントにすることに。くじ運が昔から最悪である僕は嫌な予感がしていたのだが、まさかの的中…。一回戦でいきなり日高戦。一局目にして今大会一番重要なものになってしまうという🥺。握って僕の黒番。序盤で早速競り合いになり、相手の勘違いもあって大石を仕留め、そのリードを守り切り勝利。

 とりあえず一安心だが、続いての相手はなんと同級生の佐溝。九大生と連戦なんて、さすがのくじ運の悪さ!!この碁に勝てば代表決定だったため気合を入れなおした。序盤は互角。中盤で僕の緩着があり少し劣勢になったが、戦いの中で相手の時間が無くなり、結局時間切れ勝ち。最後まで並べていたら半目勝負だったようだ。危ない危ない。

 最終局は佐々木柊真君。言わずと知れた猛者である。僕は一度も勝ったことがなかった。代表は決まっていたため、気楽に胸を借りるつもりで挑んだ。中盤終わりの方まで全くの互角であったが、持ち時間がなくひどい手を打ってしまいゲームセット。柊真君との碁の中では一番内容が良かっただけに非常に悔しかった。僕は秒読みのない碁が下手すぎるので、いよいよどうにかしないといけない。

 結果的にあの会場で僕が一番ひどいあたり方をしたのではないだろうか。ほんとどうにかしてほしいわ全く…。まあ何はともあれ、なんとか代表になることができて本当に良かったと思う。本選がそろそろ行われるが、ひとまず一没はしないように頑張りたいと思う。

 ここからは西日本対抗戦の予選である。この大会は本当は別の予定があり出るつもりはなかったが、日高も佐溝も出れず、九大から誰も出ないのはやばいということでもともとの予定をキャンセルして出ることにした。僕が出たクラスは計4人が出場。総当たりで代表を決めることとなった。丸尾先輩もこのクラスで出ることとなり、このクラスは九大から二人出場であった。九大で代表を独占したいと思っていたため丸尾先輩には頑張ってほしいと思っていたがこの大会で丸尾先輩の底力を見ることとなる…。

 一回戦は長崎県立大学の高橋君。序盤でリードし、そのまま押し切って勝利。丸尾先輩は福岡大学の水町君に負け。序盤は少し打ちやすいように見えたが、負けてしまった。

 二回戦は水町君。この碁は終始難しかったが、終盤で大石を殺して勝利。検討中に隣から「負けました」との声が。声の主はなんと高橋君!正直丸尾先輩ではかなり分が悪いと思っていたが完勝であった。ここの一勝は偉すぎる!!

 最終局は丸尾先輩。握って僕の黒番。この対局で先輩、ニヤニヤしながらマネ碁を仕掛けてきた。僕の研究にはまりたくなかったらしい。ちゃんとしばいておいた。

 この時点で僕の代表は決まったが、他三人が一勝二敗で三つ巴となった。もう一回打ち直す時間はなかったため、くじ引きで代表を決めることに。確率三分の一。当たりくじを引き当てたのは丸尾先輩。なんというくじ運…僕とは大違い。そのくじ運を分けてほしいものだ。あとで丸尾先輩が、僕との対局はくじ引きの体力温存だったと、わけのわからないことをほざいていた。おっしゃっていた。結果的に無事九大で代表を独占することができ、本当に良かった。9月頭の全国大会のメンツは猛者ぞろいであるが、目の前の一局一局に集中していきたいと思う。

 そろそろ夏休みということで部員たちが囲碁の勉強時間をたくさんとれるようになるでしょうから、選手権に向けて皆で頑張っていきたいものですね!九大囲碁部全体のレベルアップに乞うご期待です!ということで長くなりましたがここらへんで失礼します。最後までご拝読頂き、ありがとうございました!!!

【2023年新歓】九大囲碁部の魅力

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!!!

はじめまして、学部2年の大濱と申します。

この記事では、九大囲碁部の魅力をレビュー形式でわかりやすく紹介していきたいと思います!

(その前に!!!

囲碁部の新歓や、普段の活動場所・日時について知りたい方は、こちらをクリック↓

【2023年新歓】ようこそ九大囲碁部へ )

それでは、囲碁部の魅力を紹介していきます!

[活動場所について]

 ・髙田碁会所 レビュー:星4.5

とても清潔感があり落ち着ける場所でお菓子もある。周船寺に位置し、休みの日は実家勢などには行きずらいが、大学帰りや一人暮らし勢にとっては最適の場所にある。

 ・課外活動施設Ⅰ 207号室 

レビュー:星3.5

伊都キャンパス内に位置し、学部一年の間は誰でもいつでも行ける。元倉庫感が強く少し汚いが、その分誰でも入った途端にアットホームな気分になれる。

[囲碁のスキルアップについて]

 レビュー:星5

 経験者にとっては、自分と同じくらいの強さの人と切磋琢磨し合い、また異なるレベルの人とも試合をする事で様々な角度からレベルアップできる環境が整っている。

 初心者や未経験者にとっても、高段者の人が丁寧に教えてくれるし、レベルアップのためにするべき事や、そのためのツールを教えてもらえるので、すぐに上達できる環境が整っている。

[初心者・女子の入りやすさについて]

レビュー:星4

実際のところ女子も初心者も多くはないが、いざ入れば暖かく迎えてくれる歓迎ムードはある。

[緩さについて]

 レビュー:星5

 強くなりたいと願えばそのための環境は整っているが、別に対して何もしなくても特に何も言われない。

[総合評価] レビュー:星4.4

 囲碁のレベルアップに最適で、なんとなく居心地の良い、そんな部活です!

 ぜひ新歓にお越しください!!

Written by Kanoko

【2023年新歓】ようこそ九大囲碁部へ

新入生のみなさん ご入学おめでとうございます!!!

そして囲碁部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます!!!

はじめまして、学部4年の丸尾と申します。

このページでは新歓の情報をまとめてお知らせできればと思います。

普段の活動について

  • 水・土・日(日曜は第2日曜のみ)
    • 高田碁会所
    • 水曜日:17:00 〜 21:00
    • 土日:13:00~17:00
  • 不定期
    • 課外活動施設Ⅰ 207号室
    • 9:00 〜 21:30使用可

詳細は「部活紹介」もご覧ください。

事前にTwitter(@qdai_igo)かメール(qdai.igo*gmail.com *は@に変えてください)にご連絡いただけると、よりスムーズにご案内できると思います。

教室ガイダンスについて

  • 4月18日(火)
  • 教室ガイダンス
    • 場所:センターゾーン2号館2205教室
    • 時間:18:30~
  • 新入生歓迎会
    • 場所:詳細決定次第お知らせします
    • 時間:20時ごろ~

教室ガイダンスは4月中にもう一日設定予定です。決定しました!(4月7日追記)

  • 4月20日(木)
  • 教室ガイダンス
    • 場所:センターゾーン2号館2207教室
    • 時間:18:30~

みなさんにお会いできることを楽しみにしております! !

ぜひぜひご参加ください!!

ご不明点などがあればTwitter(@qdai_igo)かメール(qdai.igo*gmail.com *は@に変えてください)でご質問いただけると幸いです!

2022年度大学選手権 レポート

はじめに~

 3月に入り、今年度も終わりが近づいてきた。先日は一般入試の前期日程も行われるなど、早くも来年の新入生が楽しみな時期である。しかし、新たな九大囲碁部として活動していく前に、どうしても今年度の大学選手権について振り返っておかなければなるまい。

 第66回全日本大学囲碁選手権は、2022年12月24日~26日に行われた。結果を先に述べると、九州大学は5位という順位だった。3位入賞を目標としていた我々にとっては、当然悔しい結果である。出場した7人は、多かれ少なかれ苦い記憶が残っているはずだ。本来、この振り返り記事を書くにあたり、7人それぞれに各対戦校(7局)の担当を分担する予定だった。だが、苦い記憶からか筆が進まず、「試験勉強」という名目上の言い訳も相まって、文章を回収できたのは、岡先輩のみとなった。そこで今回は、主に筆者の独断で各対戦別にハイライトを振り返ることとする。計7局分の長い文章になるが、お付き合い願いたい。

オーダーは以下の通りである。

主将:田口洋規(法学部1年)

副将:佐藤弘教(医学部4年)

三将:丸尾龍生(文学部3年、部長)

四将:西村優作(経済学部1年)

五将:日髙陽光(経済学部2年、筆者)

補欠1:岡俊寿(工学部4年)

補欠2:佐溝千裕(工学部1年)

(幹事代理:藤川浩希(工学部2年))

1日目~

 開会式を終えた後、金沢大学さんとの初戦を迎えた。お互いの補欠がぶつからないオーダーとなった。筆者は十傑戦の初戦と同じ方だった。結果は、補欠の2人と筆者が勝ち、3勝で初陣を飾ることができた。

 続く2回戦は、東北大学さんである。この試合は、四将の西村の結果が大きく勝敗を左右すると予想していた。筆者は隣で見ていたが、序盤の優位を最後まで保ったようだ。ここで、筆者と西村が勝ち、九大の勝ちは手厚いと思っていたが、勝ちを見込んでいた岡さんがかなり渋い形勢となっており、そのまま押し切られて負け、2勝3敗で敗れてしまった。

 岡さんはかなり落ち込んでおり、終局後からホテルの部屋まで、ずっと悔しそうにAIを見ていた。筆者や丸尾部長らは、「麻雀ばっかりして、サボってたからだ!」と(心の中で)非難していたが、翌日の岡さんのメンタル回復に期待するほかなかった。

2日目~

 2日目最初は、広島大学さんとの対戦である。この試合も四将の西村が鍵であった。序盤で明らかに形勢を損ねており、横で見ていた私も「これは終わったなー」と思っていたのだが、いつのまにか難しい戦いに持ち込み、ついに逆転勝ちした。その結果、3勝2敗となった。ちなみに、西村の出身は広島であることに留意しておこう。

 昼休みを挟んで、北海道大学さんとの対局が始まった。ここでは、互いの補欠がぶつかりあった。2人の補欠のうち、一方が勝てれば厚いと予想された。ここで佐溝が見事勝利をおさめ、3勝となった。岡さんも中盤までは優勢に見えたが、いつの間にか負けていた。やはり、前日の負けが響いているのかなと心配になった。なお、田口が主将戦でかなり健闘していた。今大会はこの1局のみとなったが、来年度に期待が持てる内容だった。

 そしてこの日の3局目は、東京大学さんである。いよいよここから前年上位校との戦いだ。開始前の戦力差は圧倒的に東大に分があった。筆者の相手も、過去に輝かしい実績を持つ方であり、胸を借りる気持ちで臨んだ。序盤は互角の進行で、中盤に少し優勢を意識する場面もあったが、互いに秒読みに入ってからはシーソーゲームとなった。最後は、相手の勝負強さに軍配が上がり敗北を喫した。筆者の対局が最後だったため、他の4局の結果を把握しておらず、チームの勝敗が自分の対局次第だったことを終局後に知った。まさか、岡さんと佐溝くんが2勝をあげていたとは…。関東や関西の強豪に勝つことは、我々のような地方の大学にとって大きな目標である。自分が勝っていたら…と考えると、情けなくて悔しくてたまらなかった。

最終日~

 最終日の初戦は、京都大学さん。筆者は、前日の負けを心身ともに引きずってしまい、序盤で早々に潰れてしまった。チームも0勝で結果は完敗だったが、個々の対局内容は副将の佐藤先輩や3将の佐溝くんをはじめ、かなり頑張っていたようだ。

 そして最終戦は名古屋大学さん。この対局に関しては、岡さんが感想をまとめてくれたので、そちらを掲載したい。

 今年ラストイヤーの岡です。最終日最後の対戦相手は名古屋大学でした。最終戦において勝てば3位、負けたら5位というのはほとんど決まっていました。昨年に続いて3位を取るチャンスが残っておりメンバー皆気合いを入れて臨みました。オーダーはお互い予想していた通りになったと思っています。名古屋は2.3将、九大は1.2将に補欠投入でした。九大の戦略としては岡か佐溝のどちらかで勝って西村と日高が勝つというものでした。そのため私は相当気合を入れて勝負に臨みました。私で決めてラストイヤーを締めくくりたい、そう強く感じていました。

 岡対倉科戦では序盤に相手のミスに気付き追求していき優勢に運ぶことができました。そして、中盤、上辺の黒一帯をおびやかす一手を放ち勝率は90%を超えていました。しかし、私は今までにこのような勝ち確の試合を何度も逃しており気は全く緩まず厳しい手を打ち続けました。最後はなんとか10目半勝つことが出来ました。勝ちが確定した瞬間から本当に嬉しくて天を仰ぎました。チームとしては惜しくも1-4で負けてしまい悔しかったのですがこの選手権最後の一局はとても内容の良い碁で締めくくることができました。

総括~

 先述の通り、5位という結果に終わった。それぞれ、「自分があそこで勝てていたら…」という想いはあるはずだ。岡さんが順調に卒業するようなので、残念ながら選手権は今年までとなってしまうが、春には新しく1年生が入ってくる(強い子来ててほしい…)。今年の選手権の課題をもとに、部全体での棋力向上に努め、来年度は必ずリベンジしたい。

 長くなってしまいましたが、最後までご拝読頂き、ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願いいたします。

Written by サンライト , toshi

2022年 学生十傑全国大会レポート

前日~当日朝

今年の学生十傑戦は京都の藤田塾にて行われた。筆者の上洛は中学生以来。「1没したら観光に行こう!」というようなポジティブ思考にはなれず、意地でも初戦突破したいと思っていた。前日の夕方に京都入りして、他の地区代表の友人らと夕食を食べ、21時からのチェックインに無事到着した。旅館は相部屋となっており、筆者は劉先輩も含む九州代表3名と、広島代表3名との6人部屋だった。筆者は広島勢とも交流があったため、みなで談笑しつつ12時の消灯を迎えた。だが、筆者の睡眠はかなりデリケートであり、なかなか寝付けなかった。翌日が大会であることによる興奮、固くて高めの枕、そして寝返りを打ちまくる劉先輩と広島のF氏に挟まれたことで、対局前から厳しい展開を強いられることとなった。

 翌朝、眠い目を擦りながら会場に到着。初めて藤田塾に入ったときは、正直驚いた。そこは、家主の方が普通に生活している家だったからだ。美しい中庭もあり、今まで経験のない環境下での大会となった。会場を提供していただき、ありがたいことだと思った。開会式が行われ、運命のくじ引きとなった。今回は例年と異なり九州地区からのくじ引きであった。筆者は13番を引いた。決意表明は以下のような内容である。

「九大OBの寺下さんが4回出場して、全て1没だったと聞いているので、初戦を突破して自慢できたらと思います。」

初戦

筆者の初戦の相手は北信越地区の代表であった。序盤で優位を築き、ひたすら攻めて勝利することができた。劉先輩は、なぜか持ち時間を30分近く残しているにもかかわらず、大差で負けていた。最近はモチベーションが無いのか、部活にも来てもらえていなかったので、今後はぜひ顔を出してほしいものである。もう一人の九州代表は前回覇者と当たってしまった。結果として九州の初戦突破は筆者のみとなってしまった。

2回戦

2回戦目は関西代表のB氏である。B氏は九州出身であり、筆者は高校生のときに対局して敗れ、全国代表を逃した苦い思い出があったため、リベンジを期して対局に臨んだ。序盤はシラケ碁であったが、突如戦いが始まった。後でAIを見ても基本的には優位に戦えていたが、戦闘狂の血が騒いだか、冷静さを欠いた手も多かった。結果として戦果を挙げて勝勢を築いたが、その後も相手の勝負手に付き合ってしまい、かなり紛れてしまった。ボヤキも止まらなくなっていたが、何とか乱戦を制し、ベスト8進出を果たした。

準々決勝

3回戦目は自分にとって因縁の相手である前回覇者のK氏。これまで筆者が出場した学生王座、学生本因坊では全てK氏と当たり敗れている。今大会でも優勝候補の一人だ。実は今回、大会前にK氏の黒番の得意布石を研究し、相手の研究領域から外そうと思っていた。ニギリの結果、希望通り白番を持てた。序盤は、自分好みの進行に持ち込めたと思う。序盤から難しい戦いが発生し、お互いにボヤキが止まらなかった。周りの対局者には迷惑だったかもしれないが、観戦者の方々にはかなり受けていたらしい。途中、穏やかに打つか、相手を潰しにいくかの分かれ道があったが、「欲張っちゃいけない」とぼやきながら穏やかな道を選んだ。その進行は五分五分だったが、潰しにいく手を選択できていれば、AIの評価値は90%を超えて勝勢になっていたらしい。こういった場面で冷静に局面を判断し、決めるときは決めにいく勇気が、今の自分には欠けているようだ。今後の課題である。その後も難しい局面で、形成不明の局面が続いていたが、自分に消極的な手が多く少しずつ悪くしていった。最後は足りないと踏んで勝負手に出るも的確に対処され投了となった。一時は優勢を築くこともあるが、勝つことができない。やはり実力差があるのだろう。(筆者はかなり気分屋なので、今年の選手権後も囲碁を続けるかは不明だが、仮に囲碁のモチベーションを保ち続けていれば、)彼に勝つことが今後の大学囲碁生活の目標である。

大会2日目

大会1日目の夜は旅館ではなく、京大生の友人宅に泊まった。その方がリラックスできると判断した。しかし、3局目の終了が遅く、そこから夕食を取り、友人宅につく頃にはかなり遅い時間となっており、結局十分な眠りを得るには至らなかった。大会2日目の朝も寝ぼけた脳のまま、対局に臨むはめになってしまった。

4戦目は、京大の実力者K氏である。以前から一度教えて頂きたいと思っていた相手だ。しかし、先述の通りベストパフォーマンスを発揮することができず、実力差がそのまま出て為す術なく投了となった。強かった。5戦目は相手の方の体調不良で不戦勝となった。その間、決勝戦や3位決定戦といったハイレベルな対局を観戦し、刺激を得た。

おわりに

最終結果は7位入賞となった。当初の目標であった初戦突破を達成し、十傑入りを果たせたことは満足である。九大生の十傑入りは、13年前の大学院生の方以来とのこと。OBの阿部さんはじめ、多くの方からお褒めの言葉を頂き、大変嬉しく思う。しかし、冷静な判断力体調管理能力の欠如など見つかった課題も多い。全体的な碁の内容も満足のいくものではなく、今回の入賞は運が良かったとしか言いようがない。今回の大会で見つかった課題を解決し、他の部員とも切磋琢磨しつつ、強くなって12月の選手権に臨みたい。

最後までご高覧いただきありがとうございました。

Written by サンライト

西日本対抗戦 本戦レポート

 初めまして。まずは自己紹介から。九州大学二年、囲碁部の藤川浩希です。

 今はアマ五段程度の実力で九大囲碁部のトップ層に追いつくよう囲碁の勉強を日々頑張っています。いずれは九大囲碁部の主力になりたいと思っています。

 さて令和4年9月7日と8日、西日本学生囲碁選手権が福岡囲碁会館で開催されました。

 この大会は、九州・中国四国・関西でそれぞれ予選が開かれ、およそ六段以上の無差別クラス、五段以下の有段クラス、級位者クラスの3クラスから各2名ずつ地区代表となります。九州予選では級位者クラス以外では九州大学囲碁部が1、2、3位を独占して、九州にある他の大学を寄せ付けない結果となり、層の厚さを見せつけることができました。そして、西日本大会では九州代表は3人ずつのA、Bチームに分かれました。僕は九州Aチームです。他のブロックも2チームに分かれ、2日間の計6チームの団体戦で優勝を争いました。

 1日目は、前夜にぐっすり眠れたため、電車での移動中から正直負ける気がしませんでした。その予感は的中し2戦2勝の絶好調で終えることができました!他のメンバーも活躍し、1日目の九州Aチームは1勝1敗のまずまずの結果で終えました。その夜は、大会で知り合ったメンバーと後輩の田口くんを連れ、博多お好み焼きを食べて良い1日となりました。

 2日目は、1日目と違い朝早かったため遅れるのが心配で全然眠れませんでした。とても眠いまま会場に行き、まあ色々ありまして(笑)、予定が色々変更され、バタバタの1回戦が始まりました。本当は当たらないはずの九州Bチームと対局し、前夜一緒にお好み焼きを食べた後輩の田口くんが相手だったため少し緊張しました。段が異なったため田口君の先番で、六目半をもらえず、結果は盤面二目という僅差で負けてしまいました。しかし、その後は挽回し二日目は三戦二勝とそこそこの結果でした。団体戦の結果は、所属する九州Aチームの優勝でした。豪華賞品(ボードゲームの「カタン」でした)もいただけ、夜は九大のメンバーである日髙君、佐溝君、田口君と4人で、もつ鍋で打ち上げをしました。

 結果は優勝でとてもいい経験になりましたが、僕たち九大囲碁部の目標にする大会はこの大会ではありません。目標は十二月に開催される全日本囲碁選手権です。この大会は今回の大会とは違い、ハンデなしの大学同士の本気の勝負です。今回の西日本では関西地区優勝候補の立命館大学の選手も出ていました。その強さは半端ないこと!!無双していました!!

 今回の大会で得られた良い点と悪い点を十二月全日本囲碁選手権に向けて日々努力を重ねていきます。今後ともぜひ九大囲碁部の応援よろしくお願いします。

Written By ヒロキー