春合宿レポート2

【まえがき】

筆者最後の合宿について書きます.日にちが随分経ってしまったので,記憶があやふやな部分がありますが,そこは勘で頑張りたいと思います。筆者はほとんど囲碁しかしなかったので,そこを中心に書いていきます.

【初日】

筆者は2年ぶり4回目の合宿参加である.合宿2日前にスペイン旅行から帰ってきたが,合宿では全員夜型の生活を送るため,時差ボケを治さないのが妙手と考え,当日も7時に寝て13時に起床した.

石丸副部長の運転する車で無事に人吉の合宿所に着いた.石丸氏は地元の狭い道でよく運転すると言うだけあり,運転はかなり上手かった.燃料代節約のために低燃費運転に徹していたため,後続車から煽られもしたが,慌てるどころかキレていた.読者の方々が偶然にも石丸氏を煽った時の身の安全は保障できないので,くれぐれも注意をお願いしたい.

OBから益永氏が参加して下さっている.春で卒業の安井氏は2日目からの参加である.

合宿でのイベントは,

  • 初日~2日目 トモダ杯対抗戦
  • 2日目 ペア碁天国地獄トーナメント

となっている.

トモダ杯対抗戦は,2チームに分かれて農心辛ラーメン杯のような勝ち抜き戦をハンデありで行う.ペア碁天国地獄トーナメントは,ペア碁の勝ち抜きトーナメントと同時に負け抜きトーナメントも行い,それぞれ優勝者を決める.こちらもハンデありである.

【トモダ杯対抗戦】

トモダ杯対抗戦は,レンメイショウ氏と筆者のドラフトでチーム決めした.
チームのオーダーは以下のようになった.

チーム名メイショウチーム坂井チーム
1番手伊東石塚
2番手友田
3番手吉田赤山
4番手メイショウ坂井
5番手森田益永
6番手石丸斎木
7番手上村阿部

ドラフトでは,誰が勝ってくれそうかと同時に,自分が誰と当たると負けそうかも考えながら指名した.筆者は,阿部氏には勝率20%くらいであり,当たると負けると思ったため,ドラフト1位で阿部氏を指名した.メイショウ氏には1位で上村氏を指名されたが,上村キラーの筆者が上村氏を狩れば良いのである.スポンサーの友田氏は奪われたが,大方ドラフトは上手くいったと思った.

出撃順はクジで決めたが,筆者としては戦犯氏には是非戦犯してもらいたかったので,大満足である.

対局が長引かないように時計ありで打つことになり,切れ負けだと筆者が時間切れするだろうというご配慮で一手30秒の秒読みになった.

対抗戦は初めてだった筆者はウキウキしていた.対局場は筆者の希望でNHKテレビ囲碁トーナメント風の場所にしてもらった.

初戦の石塚対伊東戦は2子局で行われた.初戦ということで記念撮影が行われた.伊東氏は酎ハイでドーピングしているようである.筆者は途中まで観戦していたが,序盤で戦犯氏の大石が死んでしまったのを見て,早速これは戦犯だと思い,それからは上村氏と練習対局していた.ところが,戦犯氏が大逆転勝ちを収めて2番手の友田戦に駒を進めた.これは幸先が良すぎるスタートである.

石塚対友田戦を観たい気持ちはあったが,上村氏との対局が乱戦に次ぐ乱戦となり,長考を重ねたため観れなかった.結果は友田氏が勝った.
(結局筆者対上村戦は3時間かかった)

赤山対友田戦は,僅差で友田氏が勝ったようである.最後の最後まで赤山氏が勝っていたようで,友田氏もしぶといものである.

東対友田戦は,東氏の「ムカつくー!」などのぼやき(?)が聞こえてきたため劣勢を予感したが,やはり友田氏が勝ったようである.

次は4番手の筆者の順番である.友田氏は筆者にとって上村氏の次に相性が良い相手であり,今までの勝率は80%以上あるはずだが,昨年の大学選手権に行った時の練習対局では負けてしまったため,連敗してウキウキさせるのは避けたいところである.友田氏は時間に追われて危うい手つきで打った手に狙いを秘めていることがあるので,注意が必要である.

対局は序盤で筆者がやや打ちやすくなり,友田氏が追う展開となった.友田氏が終盤に勝負手を放ってきて,筆者が受け間違ってしまったが,友田氏がさらに間違ったため,筆者の中押し勝ちとなった.このまま4番手のメイショウ氏と当たるまで勝ち抜いて追いつきたいところである.

次は3番手の吉田氏と3子局である.吉田氏とは初対局である.吉田氏は慎重な棋風であると予想し,上手相手にはおとなしく受けるタイプだと信じて対局に臨んだ.

しかし,最初の5手くらいは大人しかったが,それからはひたすら反発されてしまった.びっくりである.しかも,その反発の仕方が的確なのである.「まさか,そこまではしてこないだろう」と思って打った手を咎められて,筆者は置石に手合い違いだと文句を言いたくなってしまった.その後,吉田氏が緩んだため頑張ってヨセたが,小ヨセの段階で珍しく目算してみると3~5目くらい負けてそうである.ここまでかと思ったが,そこから突然吉田氏の調整が入り,筆者の6目勝ちとなった.吉田氏も「最後ミスしなければ勝ってましたね」と言っていたほどの望外の勝利である.

次はいよいよ4番手のレンメイショウ戦である.

つづく

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